(仮称)中原区小杉御殿町2丁目計画新築工事_杭工事

こんにちは。営業部の山口です。

いよいよ着工です。今回の計画で先ず最初に行うのが杭工事です。建築に馴染みのない一般の方にとってはあまり聞き慣れない工事ですが、施工会社からすれば極めて重要な工程ですので簡単に説明します。

全世界で発生する地震の2割近くを占めるといわれる地震大国・日本では地震に負けない頑丈な建物づくりが求められます。そのためには、建物の基礎となる部分も強固でなくてはいけません。基礎がしっかりしていなければその上に立つ建物も不安定になることは明白です。勉強もスポーツも基礎が大切といわれますがそれと全く同じことです。

その重要な基礎工事の一つに杭工事(杭打ち工事)があります。国土の多くが軟弱地盤である日本では、固い地盤(支持層)まで複数の杭を打ち込むことで地盤を安定させるとともに建物が傾いたり沈下することを防ぐことが可能となります。2015年に横浜市都筑区の大型ショッピングセンターに隣接するマンション(全4棟)のうち、1棟で杭が支持層まで到達しておらず、建物が傾斜していることが判明。その結果、建物を解体した上で4棟すべて建て替えという一大騒動に発展したことは記憶に新しいところです。

 

今回、小杉御殿町で採用した杭は先端部を羽根つき形状にした鋼管杭です。鋼管杭とは文字通り、鋼製の杭です。特徴としては、無排土施工により残土処理が不要です。且つ、低騒音、低振動のため、市街地での施工に向いています。ちなみに鋼管杭については以前にも本ブログで紹介していますのでご参照ください。

 

【小杉御殿町での杭工事写真】

打ち込み位置

①この穴に杭を打ち込みます

 

 

②下杭(7.2m)を吊り上げます

 

 

③下杭回転貫入(打ち込み)開始

 

 

④下杭の大半が地中に埋まりました

 

 

⑤上杭(5.7m)を吊り上げます

 

 

⑥これから上下の杭を接続します

 

 

⑦上杭と下杭の継手溶接

 

 

⑧上杭回転貫入(打ち込み)開始

 

 

⑨上杭の大半が地中に埋まりましたがさらに貫入(打ち込み)します

 

 

⑩支持層まで貫入後、根入れ確認(地表面から1.4m潜ったところに杭の頂点があります)

 

躯体(建物)が立ち上がったら基礎は決して見ることが出来ません。しかし目には見えなくてもその存在意義は絶大なのです。

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