1.99人!

こんにちは、営業部の岸です。

『東京都は、住民基本台帳による1月1日時点の1世帯当たり人数が1・99人となり、統計が残る1957(昭和32)年以降で初めて2人を下回ったと発表した。23区だけでは平成17年に2人を割り込んでいたが、市町村でも減少が進んだ。』

少し前の記事です。実は私の母も東京の郊外に1人で住んでいます。とても他人事ではない数字です。

20年後には4人に1人の高齢者が1人暮らしになる試算もでているようで、6年前に日本の人口がピークをむかえたことを考えれば、当然かもしれません。
迷惑かけたくないと同居を躊躇する親、友人知人等慣れた地域で生活したい親、親と同居するための住居を確保するだけの安定した経済基盤のない子供、同居を拒む家族…等。物理的な問題以上に、気持ちが複雑に交差する問題です。

これらの問題と関連性があるのか否か、賃貸市場でにわかに活況なのが、シェアハウスです。
キッチン、浴室、ダイニング、リビング等の共用設備を設けた共同住宅です。旧社宅や古い団地をリノベーションするケースがあります。暗がりを帰宅する単身者には、家の明かりや、人の気配、食卓のにおいなどが心強く、温もりを感じることができます。
交友関係の広がりやビジネスチャンスに変える人。共用するものは様々です。

昨年の東日本大震災より、絆やつながり、交流というキーワードが多く飛び交っています。自分の生活圏にどれだけのコミュニティをもっているか、また、つくることができるのか。
私どもは建築を通じて、そのお手伝いをさせて頂いていると感じます。ご提案した建物が地域や家族の交流の場として息づくよう、血の通った仕事をこれからも続けていきます。

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