Vol.13 賃貸併用住宅のトラブルについて⑤

こんにちは。営業部の山口です。

階上や階下へ対する騒音問題を未然に防ぐには、設計段階における床対策が欠かせません。
マンション分譲(開発)業者も、床の施工には神経を使っており、さまざまな手法を取り入れています。

代表例として挙げられるのが、二重床工法であり、多くのマンションで採用されています。
二重床工法とは、床仕上げの一つの方法で、床スラブに直接、床材を張るのではなく、床材と床材の間に空間をつくり、床を二重張りにします。

床を二重にすることで、断熱性や遮音性を高めるとともに、配線、配管などを通すことができるため、後々の設備保全やメンテナンスが容易になります。

二重床工法には、角材を均等に並べて床材を乗せる「根太床工法」、防振ゴム付きの支持ボルトで支える「置き床工法」、断熱材を敷いた上にモルタルなどを打って、床材を乗せる「浮床工法」などがあります。

最も遮音効果が高いといわれるのは「浮床工法」ですが、それに比例して建築コストもアップします。

ここで重要なことは、どれだけ工夫しても騒音をゼロにすることは、不可能ということです。その点を踏まえた上で、費用対効果を検討すべきでしょう。

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