こんにちは。営業部の山口です。
建設現場は生き物だとよく言われます。トラブルが生じない限り、工事はどんどん進んでいきますから、しばらく現場に行かないと全く違った表情を見せます。
ついこの間まで山留工事をやっていたかと思ったら、いつの間にか根伐→捨てコン→鉄筋足場設置→基礎・地中梁配筋→型枠工事を経て、本日の基礎コンクリート打設を迎えました。
昨夜の天気予報では雨となっていました。今朝も明け方は雨模様で現場に向かう道中もどんよりしており、いつ降り出してもおかしくない空模様でした。
午前9時打設開始。打設前にミキサー車からコンクリートを取り出していくつかの試験を行います。スランプ値、空気量、塩化物、温度、圧縮強度などを調べます。
スランプ試験は、凝固する前の生コンクリートの打設作業の難易度や効率性、ワーカビリティーを調べる指標のひとつである流動性を示す値のことです。
生コンクリートはスランプ値が大きいほど、流動性が高いということになります。スランプ値の単位はcmで表され、建築物に使用される生コンクリートのスランプ値は通常、15cm~18cmが適正とされています。
圧縮強度は、テストピースと呼ばれる円筒状の容器に生コンクリートを注入し、所定の期間養生し、適正な強度が得られるか否かを調べるものです。
このようにいくつもの厳しい検査をクリアしないと使用することができないからこそ、コンクリートは数十年もの風雪に耐えることができるのです。