鳥かごの中にいる感じ、だそうです。(産学官研究施設)

おはようございます!うがい手洗い励行中の営業アシスタント嵩下です。
湿度が低い状態が続いてるなか、電車通勤をしているので気をつけています。

さて、本日は「(仮称)新川崎地区産学官共同研究施設研究棟新築工事」のM本所長より現場の写真が届きましたのでご紹介したいと思います。
先日より私が連続して「ガス圧接工事」について投稿していたため、関連して圧接箇所の抜取試験の一つである「超音波探傷試験」の写真をいただきました。

まずは現場の様子です。
本日11月16日現在、1階立上り部分(壁・柱)の鉄筋配筋と型枠施工を行っています。

2011年11月10日
現場全景です。
次の工程に向け、先行して外部の仮設足場を組みました。

 

 

 

外周部をぐるっと囲んでいるため、M本所長曰く、内部で作業をしていると「鳥かご」の中にいる感じ、だそうです。

 

 

鉄筋の圧接箇所の品質管理では、全ての圧接箇所に対して行われる目視による「外観試験(検査)」と、無作為に抽出したサンプルによる「抜取試験(検査)」があります。
さらに、「抜取試験」には2通りの方法があり、「超音波探傷試験」と「引張試験」があります。

今回は「超音波探傷試験」を行いました。
かりやど保育園新築工事では、圧接箇所の両端を切断して採取したサンプルを実際に破壊されるまで行う試験「引張試験」を行いました。
「超音波探傷試験」は圧接箇所を破壊することなく試験を行います。一般に「非破壊検査」と呼ばれているものです。

2011年11月10日
抽出する試験の箇所数は、1組の圧接作業班が1日に施工した圧接箇所のうち、無作為に選んだ30箇所です。
引張試験の場合、母数は同じですが、試験対象は3~5箇所となります。

 

 

2011年11月10日
圧接した部分に超音波を発する端子と受信する端子の2つをあて、モニターに映る波形から内部の欠陥の有無を測定します。
超音波の特性で、圧接箇所の鉄筋が完全に金属結合し、欠陥がなければ超音波は乱れることなく伝わります。
内部に欠陥がある場合は、その部分が超音波を反射します。その反射を読み取ることにより、圧接箇所の評価を行います。

実際どのような波形が示されるかと申しますと、基本的には多少の振れがあるものの右方向へ上昇するそうです。
正常:なだらかに右方向へ上昇する
欠陥あり:右方向へ上昇する波形の途中で「ガクっ」と下に振れ、また右へ上昇する

ここ数日でガス圧接の検査について少し詳しくなってしまいました。
次回は別の工程について記述したいと思います。

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