東京芸術劇場 その1

先日、東京芸術劇場に行って参りました。
とは言っても、お芝居を見に行ったわけではなく、近くで打ち合わせをした帰りに少し寄ってみました。

というのも、昨年4月から今年8月にかけて改修工事をおこなったと聞き、建築に携わるものとして興味本位で行ってみました。

バブル後期1990年に竣工した建物だけあって、内装仕上や装飾が当時を物語るものばかりでした。大理石を使った円形の框や巾木など、バブル期以降に入社した我々世代には、驚くものばかりです。

あいにく劇場ホール内は、公演中の為入れませんでしたが、B2Fのリハーサル室から5Fコンサートホール入口までを見学しました。

その中で時代を象徴するものは、仕上げばかりではありません。
過去に公衆電話があったカウンター、今では、傘置場の背景に変わっていました。
テレホンカードのコレクター、偽造カード…懐かしいですね。
竣工当時は、公衆電話の横でこれ見よがしに、ショルダータイプの携帯電話で話をしている方もいたんでしょうか。バブル入社の先輩方とでしたら、当時のエピソードで一晩明かせそうです。

その装飾カウンター横の扉を開けると外部スペースに出られます。外気を吸って気分転換をする方々がいました。その奥にスロープの避難路があり、昨年の震災以降は、エレベーターを使わず、この避難路を利用する方が増えたそうです。これも時代の流れですね。

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