江戸城天守閣の復元なるか?

こんにちは。営業部の山口です。
数日前の天気予報では梅雨前線が日本付近に長く停滞し、且つ南の海上には複数の低気圧が発生しており今年の梅雨明けは例年よりも遅くなる可能性があるとのこと。雨は降らないと困りますが降り過ぎても困ります。工期の遅れを懸念しながらしばらくは梅雨空とにらめっこを強いられる今日この頃です。

さて2020年に開催される東京オリンピックに合わせて江戸城の天守閣を復元しようという動きがあるのをご存知でしょうか?
仮に再建計画が実現すれば世界最大級の木造建築物になる見通しで世界中から観光客を呼び込むなどの経済効果が年間1千億円を超えるとの試算がある一方、復元には巨額の資金が必要で一説では400億円~500億円かかるそうです。

資料や文献に基づくと江戸城がいかに大きなお城であったかが分かります。
江戸城の天守は初代将軍家康、二代秀忠、三代家光の代にそれぞれ建て直され、家光の建てた天守の高さはなんと45mもあったそうです。現存するお城で国内最大規模を誇る姫路城の天守が32m、戦前に鉄筋コンクリートで復元された大阪城の天守でも38mですから江戸初期に建てられた江戸城がいかに高層建築物であったかが明白です。しかも江戸城の床面積は姫路城の2倍あったそうです。さらには内堀、外堀を加えた総敷地面積は約230万㎡。中国の故宮(紫禁城)が約72万㎡と言われてますから3倍以上となります。余談ですが現在も皇居の廻りを内堀通り、外堀通りという道路がありますが外堀通りまでが江戸城の敷地だったわけですからいかに壮大かが分かります。

世界最大級の木造建築物であり他に類を見ない耐震構造を有する建築物として極めて歴史的価値の高い江戸城復元。実現するまでにはさまざまなハードルが予想されますが自称歴史マニアの一人として是非とも復元して欲しいと願っております。

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