Gallery|イメージパース
Floor planning|平面計画
Planning outline|計画概要・構造規模
- 所在地/鎌倉市
- 用途/賃貸併用住宅
- 用途地域/準工業地域
- 建蔽率/45.36%(許容60.00%)
- 容積率/197.90%(許容200.00%)
- 敷地面積/364.86㎡(約110.37坪)
- 建築面積/165.51㎡(約50.06坪)
- 延床面積/722.04㎡(約218.41坪)
- 構造/鉄筋コンクリート造 地下1階、地上6階
Concept|コンセプト
敷地周辺は鎌倉市大船駅から徒歩10分圏内の近隣商業地域と閑静な中高層住居地域が広がる建物密度は高いながらも鎌倉独特の緑地にも恵まれた住宅地です。JRは東海道線、横須賀線、根岸線が利用でき、車も環状4号線から国道21号線を利用できる、交通の便も整った申し分のない住環境です。本計画地の特徴の一つは、敷地宅盤が南側接道レベルより1.5m高く、さらに高さ制限も20mまで日影規制を受けないということです。
建築主から提示されたプログラムは、近くに女子大学があることから、若い女性にアピールするレディースマンションとし、上階からの眺望がすばらしいことから、屋上庭園を持つ2世帯のオーナー住宅を建設するというものでした。接道幅員が4mであったことと宅盤が高いことから、建物を北側に寄せ、南側を日当たりのよいアプローチガーデンとし、1階メインロビーまでシンボリックな階段で導入するエントランスを考えました。賃貸部分の容積を最大限確保するため、地下緩和面積も利用し、ワンルームと1DKの組み合わせで地下1階から地上5階までで26戸確保し、5階、6階の2層をオーナー住宅として計画しました。
間口約17m、高さ18mという建物ボリュームがほぼ正方形に見える立面となることから、住戸面積にバラエティのある賃貸ユニットの組み合わせではありますが、立面デザインは正方形グリッドを意識し、均等な正方形の組み合わせの幾何学的な緻密さと、清潔さをあわせもつ表現としました。緑の映える小高い丘に囲まれた印象の周辺環境に、正方形という完成されたプロポーションの近代建築の原形のような共同住宅をデザインすることで、経年変化に耐え、流行にながされない質素な建物を目指しました。
(2018.5.22)